毎年この時季のノルマにしているのが、新しいすいかの和菓子を探し出すこと!
今年もちゃんと見つけました。
「すいか」煉切製:桔梗屋
緑、白、赤に染め分けた煉切で小豆こし餡を包み茶巾絞り仕立てにし、黒ゴマを散らし、すいかを写したお菓子です。
上生菓子の定番手法、茶巾絞りを用い、三色と黒ゴマだけでシンプルにすいかを描き切っていますね。
すいかの和菓子としては、すいかをまるごと写実的に表現した薯蕷饅頭があります。
中は紅餡になっていて、黒ゴマを散らし、黒文字を入れたときの断面までも本物そっくりに作られています。
「すいかどろぼう」薯蕷製:小ざくらや一清
「西瓜まんじゅう(すいかまんじゅう)」薯蕷製:榮太樓總本鋪
煉切を用いて手技で半月状にカットされたすいかを表現したもの。
「スイカ(すいか)」煉切製:大倉山青柳
夏の定番レクリエーションであるスイカ割りに着目し、見事な割れっぷりを描いたもの。
「西瓜割り(すいかわり)」煉切製:梅花亭
すいかの蔓や葉っぱまで添えられた凝った作品。
「すいか」煉切製:一炉庵
涼やかな錦玉を用いて大胆にデフォルメされた逸品。
「スイカ割り(すいかわり)」錦玉製:彩雲堂
すいかの特徴的なタネは黒ゴマで表現されるのが定番ですが、あえて小豆で写し成功した棹物もあります。
「ささらがた・すいか」羊羹製:両口屋是清
丸いすいかをシンプルかつ大胆に四角く写し、すいかのひんやりした感覚や、みずみずしさまで伝わってきそうな逸品。
「西瓜(すいか)」羊羹・錦玉製:とらや
上生菓子のコレクションを初めて今年で4年目になりますが、毎年のように新しい趣向のお菓子に出会います。
和菓子屋さんの数だけ意匠の種類もあります。
日本全国に和菓子屋さんは3000軒以上あるそうなので、楽しみはまだまだ尽きることはありませんね。