「すいか」煉切製:一炉庵
黄緑色と緑色に染め分けた煉切で小豆こし餡を包みまるめ、上五分の一くらいを切り取ります。その上に白い煉切で縁取りをした赤い円盤状の煉切をのせ、羊羹製の蔓と葉っぱを添え、すいかを写したお菓子です。黒胡麻で種を表現しています。
立秋(今年は8月8日)も過ぎ、暦の上ではもう秋ですが、気象学上の秋は9月から、旧暦を基準にすると今年の秋は8月14日から、天文学上の秋は秋分(今年は9月23日)からというように、秋の始まりの基準は様々ですが、体感上の秋はまだもう少し先のようですね。
さて、すいかといえば夏の代表的な果物としてとらえていますが、俳句の世界では秋の季語になっています。
すいかの旬が立秋(8月7日頃)を過ぎる頃で、この時期は暦の定義では秋になるため、秋の季語とされているのです。
今年もたくさんのすいかを食べましたが、連日の猛暑のためか、例年よりも特に美味しく感じられましたね。
すいかを写したお菓子もそろそろ見納めです。じっくりよく味わいながらいただきました。