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花火(大倉山青柳1)

「花火(はなび)」錦玉製:大倉山青柳 

枕型に固めた錦玉を天空に見立て、赤・黄・橙・緑・黄緑・青など色とりどりにぼかし染め、秋の夜空を鮮やかに彩る打ち揚げ花火を写しています。 

 

 

花火には「揚げ花火(あげはなび)」と「手花火」がありますが、俳句の世界で、ただ単に「花火」といえば、「揚げ花火」のことを指し、秋の季語になっています。

 

花火は一年中打ち上げられるものですが、特に、澄み切った秋の夜空には、天の川や月などと同じく、花火も特によく映えるものだから秋のものとされています。 

 

一方、線香花火などに代表される手花火は、夕涼みの慰みとして、晩夏の季語になっています。 

 

花火を待つ間のむんむんと高まる期待感、胸のすくような大輪の花々、腹の底にドーンと響く轟音、見物客の歓声や熱気、一瞬にして消え去るはかなさ、夏の終わりの寂しさなど、さまざまな情感を呼び起こしてくれるお菓子ですね。