「夜空(よぞら)」こなし製:豊島屋
小豆こなし生地を四角くのばし、ピンク色と白、黄色と白にそれぞれ染め分けた楕円形の薄いこなしをのせます。さらに、全体に千筋をつけ、二カ所に花火の型を押し、袖型に小豆こし餡を包んでいます。
夏の夜空を彩る打ち上げ花火を題材にしたお菓子ですね。
納涼行事として全国各地で花火大会が開催され、今や夏の代表的な風物詩となっている「花火」ですが、俳句の世界では意外にも秋の季語になっています。
花火は一年中打ち上げられるものですが、特に、澄み切った秋の夜空には、天の川や月などと同じく、花火もとりわけよく映えるものだからという理由があります。また、花火は本来、お盆の行事として始まったもので、旧暦のお盆は秋に当たるためという理由もあるようです。