「蚊やりブタ(かやりぶた)」求肥製:大倉山青柳
真っ白な求肥生地の一部分を緑色にぼかし染め、白こし餡を包みまるめます。さらに焼印にてブタの顔を描き、蚊遣り器(かやりき)を写したお菓子です。
蚊遣り器とは、蚊取り線香を安定して燃焼させ、灰の飛散を防いで使用後の処理を容易にする道具のことです。
最近は電気式の蚊取器が主流ですが、昔ながらの蚊取り線香も捨てがたいですね。
白く立ち上る煙や独特の匂いが子供の頃の夏の記憶を呼び覚ましてくれます。
そんな懐かしの蚊取り線香を収める蚊遣り器のデザインには、猫やタヌキ、フクロウ、カエル、金魚などいろいろなものが出ていますが、なんと言っても定番はブタさんですよね。
蚊取りブタとか蚊遣り豚などと呼ばれ、夏の風物詩になっています。