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きもだめし(俵屋吉富)

 

《IKESEI菓子博 真夏のスイーツフェスタ》に行ってきました!

 

(出典:https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/kashihaku2017/) 

 

8月2日(水)〜7日(月)まで、西武百貨店池袋本店で行われている催しです。 

 

老舗和菓子店から新進気鋭のパティスリーまで、約60軒もの店舗が集まるお菓子の祭典。 

 

気合を入れて、開店前から並びましたよ。 

 

会場は7階。一番乗りするために、数ある入口の中から、階段に最も近く、ひと気の少ない入口を選び、開門と同時に駆け上がりました。

 

今回のお目当ては、京都の老舗「俵屋吉富」さん。 

 

若い女性職人が創り上げたという夏の上生菓子6種類をすべて手に入れることです。 

 

今回、絶対に手に入れたかったのがこちらの一品です。 

 

「きもだめし」こなし製:俵屋吉富 

白と肌色にぼかし染めたこなし生地で小豆こし餡を包み、”提灯お化け”をかたどったお菓子です。

 

 

4年前からコレクションを始め、今までに約300のテーマ別に、3500種類以上の異なる意匠の上生菓子を集めてきました。 

 

ここまでくると、だんだん似たような意匠ばかりとなり、新鮮味に欠けてきます。 

 

そんな中、全く新しい趣向のお菓子を発見すると、思わず飛び上がりたくなるほど嬉しいですね。 

 

何といっても「きもだめし」というテーマが斬新です。 

 

日本人なら誰もが知る夏の風物詩のひとつですが、和菓子の主題として取り上げられることはまずありません。

 

肝試しに付きものの妖怪たちもいろいろありますが、その中から食べ物としてビジュアル的に耐えうる提灯お化けを選び、可愛らしくアレンジしたのは正解でしたね。 

 

提灯の蛇腹状の火袋を千筋で表現し、上下の輪の部分を大納言小豆で表現したのは名案です。

 

怖そうなイメージの一つ目や赤いベロも、図形っぽくさらりと描かれているので気になりません。 

 

 

お化けの上生菓子と言えば、ハロウィンのかぼちゃお化けやゴースト、ミイラ男などを集めたことがあります。 

 

「かぼちゃおばけ」煉切製:秋色庵大坂家 

 

「お化け(おばけ)」煉切製:村上 

 

「ミイラくん」煉切製:花ごろも 

 

 

日本伝統の和菓子だけに、日本古来の妖怪とのコラボはグッドアイデアだと思います。 

 

今後もシリーズ化を期待したいところですが、さすがに、”ろくろ首”や”のっぺらぼう”、”一つ目小僧”などは遠慮したいですね。