「風鈴(ふうりん)」錦玉・煉切製:いづみや
ベージュ色と水色の二色に染め分けた煉切を薄く延べ、ベージュ色には千筋を付けて簾(すだれ)に見立て、水色は風鈴の形にくり抜きます。さらに、この二色の煉切生地を透明な円柱状の錦玉の周りに巻きつけ、風鈴の短冊を添えたお菓子です。
風に揺れ、ちり〜ん、ちりり〜んと、清涼感あふれる音を奏でる風鈴は、夏に欠かせない風物詩ですね。
自然の風を利用した心地よい響きは、秋の虫の声をも連想させ、なんとも涼しげな気分にさせてくれ ます。
お気に入りの風鈴を風の通り道につるし、爽やかに過ごすのも乙なものです。
鉄や銅などの金属、ガラス、陶器など様々な材質、様々な形の風鈴がありますね。
このお菓子はくり抜いた煉切の間から透明な錦玉が顔を出し、清々しいガラス製の風鈴をイメージします。
日本の夏に欠かせない涼やかな音色を想い描きながらじっくり味わいたい逸品ですね。