「金糸梅(きんしばい)」煉切製:村上
黄色に染めた煉切で餡を包み丸め、ヘラで溝をつけ、五弁花を形作ります。さらに、中央に茶色い煉切製の雌蕊(めしべ)を添え、金糸梅を写しています。
金糸梅は中国原産の花で、平賀源内の《物類品隲(ひんしつ)》の中に、1760年に日本に伝来したという記録があります。
梅雨時に花咲き、どんよりした天気の中、鮮やかな黄色が元気を与えてくれます。
細い糸のような黄色の雄蕊(おしべ)がたくさんあるのを「金の糸」に見立て、五枚の花びらが「梅」に似ていることから、金糸梅と名づけられました。茶花にも使われます。