「檜扇(ひおうぎ)」雪平製:鼓月
緑色に染めた雪平生地で餡を包み丸め、煉切製の橙色の花を三輪添えて檜扇を写しています。
檜扇とは、アヤメ科の多年草で、夏に鮮やかなオレンジ色で赤い斑点のある放射状の六弁花を咲かせます。午前中に咲き夕方にはしぼむ一日花です。
厚みのある剣状の葉を左右交互に出して行儀よく二列に並び、「檜扇」という扇子に似ているところから、こう名付けられました。
(出典:季節の花300 )
花が美しいためしばしば栽培され、生花店でも販売されています。特に、葉のつき方が末広がりの扇に似ていることから、縁起ものとされ、京都では祇園祭に欠かせない花として愛されています。