「久寿桜(くずざくら)」葛菓子:ささま
葛の風味と透明感、桜の生葉のさわやかな緑が涼感を誘う、夏の代表的なお菓子です。
味や透明度にすぐれた上質の吉野葛を使用し、なめらかで、こし、光沢のある仕上がりになっています。
まるで、山の頂上付近は雲や霧がかかって煙っているように、上半分は半透明で、裾野は透明になっているのがおもしろいですね。
菓銘もひとひねりして、「葛」を「久寿」と書き、長寿の意味も付加しているのが楽しいです。
吉野葛に水を加えてふしにならないようにとかし、砂糖を加えて火にかけ、静かに練ります。七分どおり固まりかけたら、火からおろし、急速に攪拌して、半透明の葛種にまとめます。小豆漉し餡を腰高に山形にととのえて葛種で包み、せいろに並べて5〜6分蒸し、透明に仕上げて冷えたら、桜の葉で巻いて完成です。
手間ひまをかける分、より美味しく、よりきれいに仕上がります!