”日本三大まんじゅう”ってご存知ですか?
「大手まんぢゅう」
「志ほせ饅頭」
「薄皮饅頭」
なのだそうです。
このうちの、薄皮饅頭を最初に考案したのが今日ご紹介する「柏屋(かしわや)」さんです。
柏屋薄皮饅頭(出典:https://www.usukawa.co.jp/)
ペリーの黒船が来る1年前の嘉永5年(1852年)に創業し、160年以上もの歴史を誇る福島県を代表する和菓子屋さんです。
もともとは奥州街道郡山宿の門前茶屋が始まりで、ここの薄皮饅頭が旅人の間で評判となり、全国に広がっていきました。
さて、そんな柏屋さんの上生菓子ですが、毎月1回のペースで入れ替わり、6種類ずつ丁寧に作られています。
今日は、葉月のお菓子をお届けします。
「浜ちどり(はまちどり)」煉切製
水色と白にぼかし染めた煉切生地に千筋をつけ、栗あんを巻きます。さらに、氷餅をまぶし、茶色煉切の千鳥と、金箔をつけたお菓子です。
「一重草(ひとえぐさ)」煉切製
紫色と白にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包んみ、茶巾絞り仕立てにし、黄色煉切のしべをのせたお菓子です。一重草とは桔梗の異称です。
「もらい水(もらいみず)」薯蕷製
白薯蕷生地でこし餡を包み、小判型に整え蒸し上げます。さらに、緑色と桃色を筆描きし、朝顔の焼印を押したお菓子です。
「縁涼み(えんすずみ)」煉切製
ピンクと白にぼかし染めた煉切で皮むき餡を包み、木型で鉢の形に抜きます。さらに、朱色と白煉切の金魚をのせ、錦玉羹を流したお菓子です。
「夏の萩」鹿の子製
丹波産の大納言鹿の子豆で、求肥を芯に入れた小豆こし餡を包み、つや天をかけます。さらに、緑色と白煉切の帯をのせ、ピンク色に染めたみじん粉を散らしたお菓子です。
「ひまわり」きんとん製
黄色に染めたそぼろを小豆つぶ餡のまわりに植え付け、茶色煉切のしべをのせたお菓子です。
柏屋さんで上生菓子を買うと、こんな素敵なリーフレットを付けてくれるのも魅力ですね。