「水羊羹(みずようかん)」水羊羹製:秋色庵大坂家
寒天をよく煮とかし、和三盆糖を入れ、特製の小豆こし餡を加えてもう一度煮立たせ、こまかいふるいでこします。粗熱を抜いて 、舟型に流して固めて完成です。
日差しが強くなってくると、和菓子屋さんの店さきには水羊羹が並びます。
水羊羹のおいしさのポイントは口に入れた時の、ほろりとくずれとける感触ですが、これは寒天の煮詰め加減が決め手になるそうです。
やっと四角に切れ、やっと形を保って立っていられるくらいのやわらかさの水羊羹が理想ですが、それだと持ち運びができませんから、大坂家の水羊羹は舟型の中に収められています。
奥ゆかしい控えめな甘みと、たよりないくらいのやわらかさが特徴で、口に含むと、舌の上ですうっと自然にくずれるほどです。
餡とともに、真水のうまさをも思い浮かべる水羊羹ですね。