このところ連日の真夏日で身体はオーバーヒート気味。
動作不良を起こす前にメンテナンスしないとね!
私にとっての一番の冷却装置は、冷たく冷やした美味しい和菓子です。
とある和菓子屋さんの店先で釘付けになったのはスペシャル感あふれる水ようかん。
手のひらに乗るくらいの大きさですが、なんと、ひとつひとつ丁寧に木製の折箱に収められているのです。
青楓が描かれた短冊に銘と屋号が記され、印も押されています。
蓋をとると、木箱全体が水ようかんで満たされています。
「水ようかん(みずようかん)」:日影茶屋
寒天をよく煮とかし砂糖を入れ、特製の小豆こし餡を加えます。さらにもう一度煮立たせ、こまかいふるいでこし、粗熱を抜いて 、型に流し固めたお菓子です。
専用の木べらも付いていて、これですくって食べるようです。
水羊羹のおいしさのポイントは口に入れた時の、ほろりとくずれとける感触ですね。 やっと四角に切れ、やっと形を保って立っていられるくらいのやわらかさが理想です。
でも、それだと簡単にくずれてしまって持ち運びができませんから、日影茶屋さんの水羊羹は木箱の中に大切に収められています。
さっそく、ひとすくい食べてみました!
奥ゆかしい控えめな甘みと、たよりないくらいのやわらかさが特徴で、口に含むと、舌の上ですうっと自然にとろけます。
ほのかに塩気を感じると思ったら、箱の底に桜葉の塩漬けが敷かれていました。
餡とともに、真水のうまさをも感じ取れる、とても美味しい水羊羹でした。
これで、またしばらくは暑さをしのげそうです。