「白鷺(しらさぎ)」煉切製:成城風月堂
白い煉切で小豆こし餡を包み、手技(てわざ)で鷺の姿をかたどり、黒胡麻で目を、肉桂粉でくちばしを写し、押し型で流水文様を付けたお菓子です。
水面にくちばしを突っ込んで獲物を探している鷺の様子が生き生きと描かれた作品です。頭頂部のピンと跳ねた冠羽が可愛らしいですね。
鳥の専門家によると、白鷲という鳥はいないそうで、体色が白い鷺の総称として、大鷺(ダイサギ)、中鷺(チュウサギ)、小鷺(コサギ)などがこれに相当するそうです。
白鷺といえば、冬のイメージを持っていましたが、5月〜6月が繁殖期にあたり、俳句の世界では夏の季語になっています。
また、「鷺」の音読みは、「路」と同音の「ロ」という事から、「路を示す鳥」といわれ、一路栄華を表す吉祥とされています。