「夏空の煌き(なつぞらのきらめき)」錦玉・羊羹製:俵屋吉富
青・白・赤・黄色の四色に染め分けた錦玉羹や練羊羹を五層に積み重ねた棹物菓子です。
真ん中の白・赤・白が羊羹、上下の青・黄色が錦玉です。
色のみで抽象的に夏の空を表現したお菓子ですね。
青は突き抜けるような真夏の空の色
白はむくむくと湧き立つ入道雲の色
赤は焦がすように燃え盛る太陽の色
黄色はとろけていくような夕焼けの色
私の第一印象はこんな感じでした。
青は青空そのものの色と考えてまず文句なさそうですが、残る白、赤、黄色をどう解釈するかですね。
白は月、赤は太陽、黄色は星とか、白は昼間の太陽、赤は夕日、黄色は朝日とか。
また、白だけ二層あるのをどう読み取るか?
など、いろいろなイマジネイションが膨らむお菓子ですね。