「わらび雲(わらびぐも)」蕨餅製:秋色庵大坂家
わらび餅の中に羊羹製の金魚が二匹泳いでいます。陶器の器の底には、小豆こし餡とミルク餡が隠れていて、別添えの抹茶蜜をかけて食べると得も言われぬ甘味のハーモニーが奏でられます。
上からのぞくと、仲良く戯れる金魚が手に取るように見えます。散らばる大小の気泡は金魚が吐いたものでしょうか?(笑)自分でプクプク吐いた泡をパクパク食べて遊んでいるようですね。
ひとしきり金魚を観賞した後は、いよいよお楽しみの抹茶蜜の出番です!
濃茶仕立てというだけあって、とても濃厚な抹茶蜜ですね。上からかけると、わらび雲の中に、みるみる暗雲が垂れ込めたようになってしまいました。
食べる時に可愛らしい金魚の姿を見るのが忍びないので、抹茶蜜がちょうど煙幕のように隠してくれるのがいいですね。
わらび餅特有の弾力があり、ぷるんとした冷たいのど越しと共にお抹茶の清涼感が口中に広がります。
抹茶とわらび餅だけでも十分満足なのですが、さらに大坂家さん自慢の自家製こし餡や濃厚なミルク餡まで加わり、七変化する甘みの演出にすっかり魅了されました。
ちなみに、こちらは昨年のわらび雲です。
容器の色が、今年は爽やかなスカイブルーなのに対し、去年は渋い苔色でした。
器はきれいに洗ってお店に持っていくと、商品代から40円値引きしてくれます。
金魚そっくりの雲を見つけました。