「金魚すくい(きんぎょすくい)」錦玉製:大倉山青柳
錦玉羹の中に煉切製の小石を沈め、二匹の赤い金魚を泳がせています。
金魚すくいは、浅い箱型の水槽に、小さな金魚をたくさん泳がせ、「ぽい」と呼ばれる針金の枠に薄い紙を張った杓子などですくい取る遊びのことです。
祭りや縁日の露店などでよく見かけますが、和金、琉金、出目金など、さまざまな種類の金魚がゆらりゆらりと涼しげに泳ぎ回る姿は、見ているだけで暑さを忘れます。
浴衣姿の子供たちが何人もしゃがみこんで、夜店で夢中になって金魚すくいを楽しんでいる光景は、夏の風物詩ですね。
暦の上ではもう秋ですが、まだまだ厳しい残暑が続いていますので、少しでも涼しさを感じたいのと、夏が終わりつつある名残惜しい気持ちも込めて、今日はこのお菓子をとりあげました。