「清流(せいりゅう)」錦玉製:鼓月
透明に澄み切った錦玉の中に水色と黄緑色に染め分けた白小豆漉し餡を包み込んでいます。
夏の眩しい日差しを受けて、清流の川面に空と樹々の青葉がきらきらと映り輝いている様子を描いています。
高原を流れる川は、心地よいせせらぎと、清爽な風によって、夏の暑さを忘れさせてくれます。
前方は、見晴るかす山脈へと続く緑豊かな山の壁。水面に迫っている切り立った崖下のあたりでは、山の滴るような緑を映して、水の色も深く碧い。かと思うと、きらきらした飛沫を散らして、白く波立っている部分もあります。
また、山が少し開けている部分では、雲ひとつない真夏の抜けるような青さを映して、まるで青い鉱石を溶かし込んだような深い蒼色に染まっています。
いろいろな表情を見せる盛夏の清流をお菓子で見事に表現しています。