「清流(せいりゅう)」羊羹製:ささま
山を流れる清流の付近に佇むと、気温が2、3度くらいは低く感じます。
これは、流水の冷たさによるばかりでなく、生い茂った木立の陽光の遮り、さらには周囲に溢れるマイナスイオンなども影響しているのでしょうか。
とにかく爽やかで、汗ばんでいた額も少しひんやりとして心地よくなります。
「ささま」さんの描く清流は、まるでモノクロ写真のように、白と黒、光と影のモノトーンの世界です。
あえて色彩を絞り込むことにより、飛沫立つ流れの質感や、逆光できらきら輝く水面の様子などが、より強調されて、シャープに目に飛び込んできます。
データ量が少なければ少ないほど、よりいっそう想像力が刺激されますね。見る人の感性によって、各人の頭の中で思い思いの色をつけて楽しむことができます。
色をなくす事で、逆に見えてくるものがあるのかもしれませんね。