「焼あゆ(やきあゆ)」煉切製:千草庵
白い煉切で小豆こし餡を包み、専用の細工べらを使い、手技(てわざ)で鮎(あゆ)の形を作り、抹茶色素とくちなし色素で色づけします。さらにバーナーで微妙な焦げ目を付け、口から竹串を刺し、乾き止めのつや寒天をはけ塗りして鮎の塩焼きの完成です。
鮎漁解禁にさきがけて作られる夏限定の細工菓子です。
あまりにもリアルな姿に、魚の苦手な方はちょっと引いてしまうかもしれませんが、 すべて手作業と勘で作るので一尾ずつ微妙に表情が異なるのが楽しいですね。
リアルな焦げ目や、串焼き特有の絶妙な身のくねり具合など、まさに匠の技です。
本来ならお酒を飲みながら鮎料理に舌鼓を打つところですが、お抹茶を飲みながら、甘い鮎の塩焼きを食べている光景は笑えますね。