130年前の和菓子の図案集をもとに木型を作成し、オリジナルの和菓子を作るプロジェクトの第8弾「鶴亀」の試作品が完成しました。
まずは原画と、木型から見ていただきましょう。
大きく羽を広げた丹頂鶴と、甲羅にたくさんの藻が生え尻尾のようになった蓑亀が対峙するおめでたい図案です。
原画は明治時代の和菓子職人、森 徳太郎氏の作、木型の製作は高松市の菓子木型職人、市原吉博氏によるものです。
お菓子の制作は、すっかりお馴染みになりましたが、横浜市野毛の「もみぢ」さんに依頼しました。
まずは、試作品1から。
亀の甲羅や尻尾の色、鶴の羽色や脚などを細かく色分けして作ってみましたが、所々色が抜けたり、ずれたりしています。
そこで、シンプルに、背景は紅白のぼかしのみとし、ワンポイントで丹頂鶴の頭の赤色を入れ、黒ゴマの目を添えることにしました。
試作品2
中は「もみぢ」さん自慢の自家製小豆こし餡です。
試作品3
鶴の部分は白なので、光が反射し、せっかくの美しい羽模様がぼやけてしまうので、今回は陰影がつくように光を当てる方向を変えて撮影してみました。
試作品2と比較すると、紅白の配分が違いますし、微妙に異なる黒ゴマの配置によって、鶴の表情まで変化するのが面白いですね(^^♪
次回は、同じ木型を「とらや」さんに持ち込んで、とらや流の配色を楽しみたいと思います。