「カーネーション」煉切製:金米堂本店
白い煉切を薄い花びらの形に作り、内側から幾重にも重ね合わせて、カーネーションの花を写したお菓子です。中に餡は入っていません。
花びらの先のギザギザの質感が本物そっくりですね!
側面には緑に染めた煉切で、ちゃんとガクも付けられています。
来週の日曜日は「母の日」ですね。
「母の日」といえば、真っ先に赤いカーネーションを思い浮かべますが、この記念日にカーネーションを贈る風習は、実は白いカーネーションから始まったのです。
アメリカのフィラデルフィアに住むアンナ・ジャービスという女性は、母親の命日に教会に行くたびに、母が大好きだった白いカーネーションを胸につけて行きました。
アンナの母は南北戦争中、医療奉仕活動に熱心に身を捧げ、アンナはそんな立派な母をとても尊敬していました。
アンナの母への想いに感動した人々が、同教会で最初の「母の日」を開き、母への感謝を込めてお祝いしました。そのときアンナは参加者全員に白いカーネーションを贈ったのです。
この「母の日」がやがて全米に広がり、1914年に「母の日」が祝日に制定されました。
その後、アンナの提案により、母が健在の者は赤いカーネーション、母を亡くしたものは白いカーネーションを胸につけるようになりました。
しかし、母がいない子供への配慮から、徐々に赤のカーネーションに統一されたと言われています。
100年以上続く「母の日」の歴史に想いを馳せながら、感謝の気持ちとともに、美味しくいただきました。