「早わらび(さわらび)」餅製:榮久堂
よもぎをつき込んだ餅皮を二つ折りにして白こし餡を包み、わらびの焼き印を押したお菓子です。
春にさきがけて山野に顔を出すわらびを素朴に写した逸品です。
幼子が手を握りしめたような形がかわいらしいわらびですが、 その色が焼いた藁(わら)に似ていることから「藁火(わらひ)」⇒「わらび」となったという説があります。焼印で描かれたわらびは、まさに焼いた藁色ですね!
よもぎのやさしい緑は、早春に萌え出すみずみずしい若草を思わせます。
ひとくち食べた瞬間、春らしい青々とした香りが口中に広がります。
また、よもぎのほろ苦さが、何とも言えない余韻の残るお菓子となりました。