「蕗のとう(ふきのとう)」焼皮製:鶴屋吉信
薄緑色と白に染め分けた二枚の薄い焼皮を重ね合わせて小豆つぶ餡を包み、花びらのように折りたたみ、中央に氷餅を散らしたお菓子です。
フキノトウはフキの花のつぼみのことで、日本原産の山菜です。まだ葉が出る前にフキノトウだけが独立して地上に出てきます。雪解けを待たずに顔を出すことから、春の使者とも呼ばれています。
山菜のなかで、一番早くでてくるのがフキノトウです。その独特の香りとほろ苦さが春の息吹を感じさせてくれますよね!
焼皮を花びらのように折りたたむ意匠は、鶴屋吉信さんの十八番で、いろいろなバリエーションがあります。
「ことぶき草(ことぶきぐさ)」焼皮製:鶴屋吉信
「向日葵(ひまわり)」焼皮製:鶴屋吉信
「しののめ菊(しののめぎく)」焼皮製:鶴屋吉信
基本形は同じでも、色合いを変え、そぼろやみじん粉、氷餅などのトッピングを工夫することで、まったく異なるテーマを描き分けられるのも上生菓子の醍醐味ですよね(^^♪