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福の鶏

「福の鶏(ふくのとり)」羊羹製:亀屋良長 

練り羊羹、餅羊羹、紅色に染めた錦玉を斜めに重ね合わせ、美しい鶏の姿を抽象的に写した棹物菓子です。

 

練り羊羹の中に一粒入っている黒豆は、卵(子持ち)を表しているそうです。 

 

とても滑らかで舌触りのよい羊羹、プリプリした歯ごたえの餅羊羹、繊細なのどごしの錦玉と、3種類の生地の食感の違いを一度に楽しめる贅沢なお菓子ですね。 

 

 

亀屋良長さんは享和3年(1803年)創業の京都の老舗です。 

 

このお店のこだわりは「水」。 

 

和菓子づくりにはたくさんの水が使われます。素材の風味を最大限に生かしてつくられる繊細な和菓子にとって、水はその味を左右する重要な要素なのです。

 

亀屋良長さんのお菓子はすべて、水道水は一切使わず、敷地内に湧き出している銘水「醒ヶ井(さめがい)」の水を使って作られています。 

 

 

京の名水によって大切に育まれた逸品だけあって、誇らしげに輝いて見えますね。