「絵馬(えま)」煉切製:秋色庵大坂家
小豆煉切で黄身餡を包み、鶏を写した木型で押しぬいたお菓子です。
なんとものどかな雰囲気の鶏の姿に心が和みますね。
絵馬の形は関東では五角形(家形)が多いですが、関西では四角形が一般的です。
大坂家さんは現在の店主で十七代目という300年近く続く老舗ですが、屋号とはうらはらに、江戸の流れを汲むお店で、絵馬のお菓子も五角形となっています。
酉年の「とり」は「とりこむ」に通じ、商売でお客様を取り込めるところから商売繁盛につながる干支となっています。
鶏冠の赤と、ふくよかな羽の白が、おめでたい紅白になっていて縁起が良いですね。
黒文字を入れると中から色鮮やかな黄身餡が登場して、これまた鶏つながりで楽しめます。