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雪中花(いづみや)

「雪中花(せっちゅうか)」煉切製:いづみや 
淡い緑色と白にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、手技で水仙の葉をかたどり、煉切製の花を添えたお菓子です。

 

 

いづみやさん三代目店主、三堀純一氏の得意技、超立体的なヘラさばきが冴えわたっていますね。

 

生地の白は雪を表しているようです。「雪中花」とは、雪のなかでも凛とした姿で咲く水仙の別名。 

 

 

古代中国では、水辺を好んで繁茂する清らかな植物のことを「水の仙人」と呼び、のちに「水仙」と呼ばれるようになったそうです。 

 

また、銀の台に金杯をのせたような花姿から「金盞銀台(きんせんぎんだい)」という美しい呼び名もあります。 

 

 

清楚な佇まいと、甘く芳しい香りが、華道・茶道はもとより、和菓子の世界においても日本の美意識と調和し、重用されていますね。