神保町の古本屋街にある「悠久堂書店」さんは料理関係の古書がとても充実していて、和菓子の本も多数揃っています。
今日も掘り出し物を探しに行ったら、明治時代に森徳太郎という和菓子職人さんが描いた、高級和菓子の図案画集という珍しいものを見つけました。
こんな感じの、紐で綴じたいかにも古めかしい本です。
中を開けてみると、花鳥風月を題材にした和菓子のデザイン画で埋め尽くされています。
印刷ではなく、すべて直筆で描かれたもので、きれいに色も塗られています。紙は赤茶け、ところどころ、染みになっていたり、インクがにじんでいたりしますが、このインクのにじみ具合が絶妙で、かえって作品に独特の味わいを添えています。
気に入ったページをピックアップしてスキャンしました。
この中から数点を選び、それをもとにオリジナルの和菓子に再生するプロジェクトを立ち上げました。
皆様からの投票により、人気の高かった図案をもとに木型を作製し、オリジナルの上生菓子を順次創作中です。