明日は敬老の日ですね。
長年にわたり社会に尽くしてこられた、おじいさん、おばあさん、おとうさん、おかあさんを敬愛し、長寿を祝う日です。
日ごろの感謝の気持ちを伝え、いつまでもお元気で、長生きしていただきたいという願いをこめて、今年も和菓子を贈りたいと思います。
「鶴(つる)」煉切製:成城風月堂
一部分に黒胡麻を練り込んだ白い煉切で小豆こし餡を包み、丸くモディファイされた鶴の形を手技でかたどります。さらに、黒胡麻で目、肉桂粉でくちばし、紅羊羹で鶏冠、サジ切りで羽を描いたお菓子です。
「亀(かめ)」羽二重時雨製:成城風月堂
小豆つぶ餡を羽二重時雨で包み、木型にて亀甲模様を描き金箔を添えたお菓子です。
敬老向けの意匠と言えば毎年「鶴」「亀」ばかりで、目新しさはないですが、逆に言えばそれに代わるもの、それを超えるものが存在しないということでしょうね。
「鶴」「亀」は、長寿や吉祥を象徴する最強、最適な組み合わせといえます。
飛躍と堅実、軽やかさと安定感、円満と富裕など、それぞれが持つ互いに補い合う二つの要素が、組み合わせることによりさらに相乗効果を生むようです。
長寿のお祝いだけでなく、おめでたいあらゆるシーンに対応できる天下無双のコンビですね。
松竹梅鶴亀−山田渓月筆