「夏浴衣(なつゆかた)」煉切製:村上
紅色と青紫色にぼかし染めた煉切で白こし餡を包み、花柄の木型で押し抜きます。さらに、紅色のみじん粉を散らし、金箔を添え、夏の浴衣を写したお菓子です。
まだまだ残暑はおさまる気配がないですが、暦の上ではもう秋が到来し、浴衣もそろそろ見納め、着納めの時ですね。
夏祭りや花火大会、縁日、盆踊りなど、日本の夏ならではの行事には、やはり浴衣姿が絵になりますよね。
朝顔や牡丹、撫子、金魚、蝶など、涼やかさの中に華やぎのある柄が彩を添えてくれます。
このお菓子の浴衣は、花びらの形からすると、桜柄のようですね。
春の花を夏の浴衣に?と思われるかもしれませんが、日本を象徴する代表花なので季節を問わず使われる人気の柄ですね。
浴衣を素敵に着こなしている人は、立ち居振る舞いも粋に見えますし、なにより、周りの人に涼をおすそ分けしてくれているような、そんなイメージがあります。