うたかた(豊島屋)

「うたかた」錦玉製:豊島屋 

大小、色とりどりのこなし製の玉を錦玉羹の中に散らすように配し、上南羹の上にのせた棹物菓子です。今年の新作! 

 

解説によると、子供達が歓声をあげながら、空高くシャボン玉を飛ばしている様子を表現しているそうです。 

 

上南羹とは、錦玉羹に上南粉(もち米を蒸して乾燥、細かく粉砕したもの)を加えたもので、粉砂糖を散らしたような質感になります。 

 

 

ストローの先から次々に生まれ、ふわふわと舞い上がりながら空へ溶けてゆく虹色の珠。 

 

見る方向によって刻々と表情を変えるお菓子の玉は、まさに吹くたびにその姿を変えるシャボン玉そのものですね。 

 

 

「うたかた」とは漢字で泡沫と書き、水面にできる泡、水の泡のことをいいます。 

 

一瞬で消えてしまう様子が転じて、「うたかたの恋」とか「うたかたの夢」など、はかないことのたとえとして使われます。