「夏遊び（なつあそび）」鹿の子製：花ごろも
求肥の角切りをはさむように白小豆鹿の子を付け、その上に羊羹や錦玉でかたどった磯の生き物を配したお菓子です。
子供たちはいよいよ待ちに待った夏休みに入りましたね。
夏は一年で一番遊ぶ季節です。プールにキャンプ、昆虫採集、花火、夏祭りなど、夏ならではの遊びはほんとうにたくさんあります。
島育ちの私にとっては、何といっても海水浴。そして、磯遊びも毎日のように楽しんだ懐かしい思い出です。
岩場のあちらこちらにできた潮だまりは、カニやヤドカリ、ヒトデ、イソギンチャクなどをはじめ、いろいろな小魚たちにも出会える自然の水族館。
このお菓子では、赤く染めた羊羹でカニ、ピンク色の星型の錦玉でヒトデ、さらに黄緑色の海藻や水色の海水なども描かれています。
貴重な白小豆を惜しみなく使った鹿の子で磯のごつごつした岩場を表しています。
時間が経つのも忘れ、また、食べるのも忘れて眺めてしまいそうな逸品ですね。
私は、今年の夏は、まとまった休みがとれそうにないので、海はおあずけです。
せめてもの慰みに、このお菓子をいただいて、行った気分に浸りたいと思います。