「あじさいきんとん」きんとん製:鶴屋吉信
「紫陽花きんとん(あじさいきんとん)」きんとん製:鶴屋八幡
細雨が絶え間なく降り続く頃、白から薄緑、碧紫、薄紅色と徐々に色を変化させ、それにつれて一回りずつ大きくなる紫陽花。
雨滴をたっぷり含んで重たげなそのさまは、優艶な趣がありますね。
その色彩をきんとん仕立てとして、上に錦玉を小さくさいの目に切って散らし、雨露を連想させています。
店によって彩が異なるのも、紫陽花の異名”七変化”を想い起こさせて面白いですね。
鶴屋吉信と鶴屋八幡はよく似た屋号で、同族とか暖簾分けした店のようですが、まったく関係のない 別々のお店です。
そんな両店ですが、紫陽花きんとんの意匠はとてもよく似ていますね。