「明月院（めいげついん）」煉切製：福島家
ピンクと白にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、紫陽花をかたどった木型で押し抜きます。さらに、四枚のガク片の中央に、黄色い羊羹製の玉をひとつひとつ丁寧に配し、緑色に染めた羊羹製の葉っぱを添えたお菓子です。
紫陽花の場合、花びらと思われている部分はガク片で、本当の花弁は中心の粒のように見える小さい花びらだけです。
みずみずしく輝く羊羹の玉を効果的に配して、雨に濡れ、生き生きと輝く紫陽花を見事に表現しています。
紫陽花の花と共に香る葉っぱや湿った土、空気の薫りまで感じさてくれるような素敵なお菓子ですね。
菓銘になっている明月院は、紫陽花の名所としてよく知られている北鎌倉のお寺です。
明月院の紫陽花