「早苗きんとん(さなえきんとん)」きんとん製:蜂の家
緑色の煉切を裏ごしで押し出し田植えの早苗に見立てています。白小豆つぶ餡を包んだきんとんの小豆は、煮汁の色が残る「渋きらず」の製法で仕上げています。
華やかさや派手さとは無縁ですが、きんとんは香り、色、コク、硬さのいずれも絶妙で、まさにお茶菓子にぴったりな味わい深いお菓子です。
「早苗」の「さ」は、「生まれたばかり」を意味する一文字です。早苗とは、田んぼに植えられる前の稲の苗のことをいいます。
緑の若い目を出し、初夏の心地よい日差しを浴びて、すくすくと育つ苗はけなげで、苗への愛情を寄せた「玉苗」という美称もあります。