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深見草(秋色庵大坂家)

「深見草(ふかみぐさ)」煉切製:秋色庵大坂家 

薄紅色に染めた煉切で小豆こし餡を包み、木型にて押し抜き、ほころびかけた牡丹の花を写したお菓子です。

 

牡丹(ぼたん)は、古来より人々に愛され、いろいろな別称で呼ばれてきましたが、「深見草」もそのひとつです。 

 

この名前の由来は諸説ありますが、深丹草(ふかにくさ)、賑富草(ふくよかとみくさ)、二十日待草などが変化したものといわれています。 

 

さらに、渤海(ぼっかい)から伝わったとする説もあり、当時日本では渤海を、「ふかみ」と呼んでいたそうです。 

 

また、「百花の王」とも「富貴の花」とも称される牡丹は、その華麗さには目をうばわれますよね。

 

上生菓子の意匠としても、華やかに表現することが多いのですが、このお菓子は蕾が解けて花びらが少し開きかけてきた姿を、あえて派手さを抑え、趣き深く表現しています。

 

(参考サイト:http://souenn32.hatenablog.jp/entry/20120611/1339391590)