「空豆(そらまめ)」煉切製:一炉庵
緑色に染めた煉切で小豆こし餡を包みそら豆の形をかたどり、つや寒天でコーティングしたお菓子です。側面に切り込みを入れ羊羹を舌状に少し出して黒いつめの部分を表しています。
そら豆は俳句の世界では夏の季語になっていますが、和菓子の世界では春のお菓子として早くもお目見えです。ちなみに、そら豆の花は春の季語です。
そら豆の旬は春から初夏にかけてですが、初夏の食べ物というイメージが強いですね。汗ばむ季節に、さっと茹でてビールのおつまみにすると最高です。
太い莢(さや)の内側は柔らかな綿でおおわれ、その中に薄緑の豆がお行儀良く並んでいる姿は微笑ましいですね。