「さつき花(さつきばな)」焼皮製:鶴屋吉信
紅色に染めた焼皮で粒餡を包み込み、五枚の花びらになるように絶妙に折り畳んでいます。中央には花芯に見立てた黒胡麻を三粒散らしています。
焼皮とは水でといた小麦粉と餅粉をまぜたものを薄く焼いたもので、わかりやすく言うと和風クレープって感じですが、クレープよりもっちりしていて厚みもあります。
さつきは、つつじの一種で「さつきつつじ」のことです。
紅紫、ピンクなど色はさまざまで、園芸種として栽培されますが、渓流の岩肌などに自生するものもあります。
開花はつつじに遅れて五月中旬以降になります。
葉より花が先に咲くのがつつじで、葉が出てから花が咲くのがさつきです。また、つつじは春の季語ですが、さつきは夏の季語です。