「桜草(さくらそう)」きんとん製:一炉庵
緑色に染めたそぼろを小豆つぶ餡のまわりに植え付け、煉切製の花を散らし、桜草を写したお菓子です。
桜草は淡い紫色の5弁の切れ込みの入った花びらの形が桜の花に似ているため、この名が付きました。
夏の暑さと乾燥には弱いですが、日本の気候風土に合っていて、花は美しくとても清楚です。
西洋では悲しみや死のシンボルとして桜草が使われることがあり、イギリスでは弔花や棺を飾る花として使われるそうです。
日本では、花が桜に似ていることから愛好者が多く、江戸時代に育種が進み、数百に及ぶ品種が作られた古典園芸植物でもあります。
埼玉県と大阪府の県(府)花に指定されています。