「清明(せいめい)」煉切製:村上
青と白にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み茶巾絞り仕立てにし、銀色に輝く芽吹きを写したそぼろと黄色い蝶を添えたお菓子です。
清明とは、二十四節気のひとつで、太陽暦では4月5日〜19日頃にあたります。
「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」の略ともいわれ、「万物ここに至りて皆潔斎にして清明なり」という意味があります。
つまり、空気は澄み、陽光は明るく万物を照らし、全てがはっきり鮮やかに見える頃という意味です。
清く明るい水や空気、空をさわやかなブルーで表現しています。
暑くも寒くもない快適な陽気に誘われ、人々は屋外に出て、咲き乱れる花々、歌う鳥、舞い踊る蝶、爽やかに吹く風など、自然に親しむこの時節をお菓子で見事に表現していますね。