「花衣(はなごろも)」外郎製:豊島屋
緑、白、紅の三色に染め分けた外郎生地で白こし餡を巻いたお菓子です。
お花見に行く時に女性が着る晴れ着のことを花衣といいます。
現在では桜の咲く時期に着る和服をさしますが、古くは桜襲(さくらがさね)の色目のことを意味していました。 桜襲の色目は「表は白、裏は紅色」という組み合わせです。
昔、お花見が一大行事だった頃は、桜の季節が近づくと、今年はどんな着物を着て行こうかと、毎年「花衣」を新調したそうですよ。
華やかな衣装を身にまとい、桜の下で宴をはり舞う風情をさりげない意匠で写した素敵なお菓子ですね。