「チューリップ」煉切製:村上
紅色と白にぼかし染めた煉切で抹茶餡を包み込み、手技でチューリップの花をかたどり、黄色いそぼろのシベを配し、緑の羊羹製の葉を添えたお菓子です。
チューリップはトルコ原産で、ヨーロッパに渡り、オランダで特に好まれ、品種改良されました。
日本には江戸時代後期に伝えられ、当時は「牡丹百合(ぼたんゆり)」「鬱金香(うこんこう)」などと、素敵な名前で呼ばれていたそうです。
色鮮やかなチューリップは春の花壇や花畑の主役ですね。
たくさんの春の陽射しが中につまったような、温かみのあるふくよかな姿が素敵な逸品です。