「佐保姫(さほひめ)」煉切製:菊家
ピンクと白にぼかし染めた煉切で杏餡を包み、二輪の桜花をかたどった木型で押し抜き、煉切製の桜花を添え、金箔を散らしたお菓子です。
佐保姫とは春をつかさどる女神様の名前です。
五行説によれば春の象徴である「木行」は東の方角にあたることから、奈良時代、平城京の東に位置する佐保山の神が春を司る神となったそうです。
佐保山は古くから桜の名所として知られる地域で、特に南部を流れる佐保川沿いの桜並木が有名です。
言い伝えでは、佐保姫は白くやわらかな春霞をまとう若い女性で、春にたなびく霞は佐保姫の衣の裾なんだそうです。
そんな美しくも幻想的な佐保姫のイメージにぴったりな逸品ですね。
佐保川の桜