「草もち(くさもち)」餅製:大倉山青柳
早春に野に萌え出る風味豊かな天然のよもぎだけを使い、特上の上新粉と共に蒸し上げ、丹念に杵でつき上げます。さらに小豆つぶし餡を包み「きんちゃく技法」で仕上げた草餅です。
この独特の包み方によって素朴な草餅が美しく高貴な姿に昇華されているのが素晴らしいですね。
見る角度によって表情が刻々と変化するのが楽しいです。
草餅は三月、四月に、桜餅とともに季節を運んできてくれるお菓子です。
今や日だまりの土手はよもぎの新芽が摘みごろです。乾燥よもぎや冷凍よもぎを使えば年中作れるお菓子ですが、今の時期の草餅は香りが断然違いますね。
よもぎには邪気を祓う力があり、食べると寿命が延びるといわれています。