「三寒四温(さんかんしおん)」きんとん製:梅花亭
小豆つぶ餡を芯にして、黄色に染めたそぼろと小豆そぼろを半分ずつ植え付けたお菓子です。小豆色は「寒」、黄色は「温」を表しているようです。
三寒四温とは、寒い日が3日ほど続くと、そのあと4日ほど温暖な日が続き、また寒くなるというように7日周期で寒暖が繰り返される現象のことをいい、本来は冬の気候の特徴として使われていました。
しかし最近は、春先に低気圧と高気圧が交互にやってきたときの気温の周期的な変化のことを三寒四温と呼ぶことが多くなっています。
この三寒四温を経て、だんだんと温かくなり、蠟梅(ろうばい)や連翹(れんぎょう)、菜の花などの黄色い春の花が咲き始める風情をやさしい黄色のそぼろで表現しています。