「春鶯(はるうぐいす)」煉切製:成城風月堂
緑色と白にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、手技で鶯の形をかたどり、黒胡麻で目、肉桂粉でくちばしを描いたお菓子です。
胸のすくようなシャープなへらさばきで描いた翼が圧巻ですね。
鶯は別名「春告鳥・報春鳥(はるつげどり)」とも呼ばれるように、春の訪れを告げる鳥。
鳥には姿を愛でる鳥と声を愛でる鳥がいますが、鳴き声の素晴らしい鶯はもちろん後者ですね。
でも、このお菓子の鶯は姿形の美しさをも味わうことができます。
春を告げる麗しい声を聞きながら、美味しいお抹茶とともにいただきたいお菓子ですね。