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福寿草(とらや)

「福寿草(ふくじゅそう)」こなし製:とらや 
黄と緑を重ねたこなし生地で小豆つぶ餡を折り畳むように包みこみ、黄色のそぼろをのせ、福寿草を写したお菓子です。平成12年(2000)に初めて創作されました。 


福寿草は、幸福と長寿の草というそのおめでたい名前から、お正月用の鉢植えや盆栽として人気ですね。 

野生の福寿草は、普通2〜3月頃に花をつけますが、年末に出荷されるものは、人工的に促成栽培したものです。 


福寿草は暑さに弱いようで、本格的な夏が来ると枯れて地下で休眠し、また木枯らしが吹き始めると再び目覚めて、花芽をのぞかせるという、冬眠ならぬ夏眠をするおもしろい生態の植物です。 


繊細で小さな植物が、凍風の吹く中を健気にがんばって咲いている姿はいじらしいですね。 

冬の寒さに疲れた人の心を癒し、もう少しで春が来るという希望を与えてくれる花です。