「白山吹(しろやまぶき)」きんとん製:栗山
緑色と白にぼかし染めたそぼろを餡のまわりに植え付け、煉切製の白い花を二輪添え、白山吹を写したお菓子です。
白山吹は、晩春から初夏にかけて白い四弁花を咲かせる落葉小低木です。
黄い花を咲かせる山吹(やまぶき)の白色版と思われがちですが、植物学上、同じバラ科ですが、属の異なる花です。
<白山吹と山吹の違い >
白山吹はシロヤマブキ属で、山吹はヤマブキ属です。
白山吹が四弁花で、山吹は五弁花です。
白山吹の萼(がく)は4枚で、山吹は5枚です。
白山吹の葉は対生で、山吹は互生して付きます。
葉や花をつける様子などが山吹に似ていて、花色が白なので「白山吹」と命名されました。
鮮やかな黄色が美しい山吹も素敵ですが、純白の花が清々しい白山吹も、初夏にぴったりの爽やかな花ですね!