「かぶと」鹿の子製:大倉山青柳
珍しい虎豆(とらまめ)の鹿の子に黄色く染めた煉切製の鍬形(くわがた:かぶとの角のようにみえる部分)をしつらえ、金粉を散らし、兜(かぶと)を写したお菓子です。
虎豆とはインゲンマメの一種で、独特な模様が特徴です。 白地を基本としながら、へその周囲に濃黄褐色と淡黄褐色の斑紋が入っていて、この模様の入り具合が虎に似ていることから、虎豆と呼ばれています。
煮上がりの美しさ、味の良さで「豆の王様」ともいわれる高級素材です。
虎豆
五月五日のこどもの日がいよいよ近づいてきましたね!
端午の節句に、鎧(よろい)や兜を飾ることは、武家社会から生まれた風習です。
武士たちが、身の安全を願って神社にお参りするときに、鎧や兜を奉納するしきたりに由来しているといわれています。
鎧や兜は戦争の道具で、子供の健やかな成長を祝う席に不適切なイメージもありますが、鎧兜は“身体を守ってくれるもの“という意味で、交通事故や病気から大切な子どもを守ってくれるようにという願いを込めて飾られます。
このお菓子は虎豆を使っているので、さらに虎ならではの勇敢で強 いイメージが加わり、とても凛々しい兜に仕上がっていますね!