「芝桜(しばざくら)」煉切製:福壽堂秀信
薄紅色と紫色にぼかし染めた煉切で小豆こし餡を包み、茶巾絞り仕立てにしたお菓子です。
花びらがピンク色で、中心のシベのまわりが紫色をした一輪の芝桜のようにも見えますし、絨毯のように一面に咲き広がる芝桜の情景をも浮かんできます。
芝桜は繁殖力が強く、芝のように地上を埋め尽くします。
濃淡のあるピンク色で大地が塗り分けられる様子は、まさに大自然の塗り絵ですね。
葉が芝のように細い針状で、花びらには深い切れ込みがあり、桜の花に似ているため「芝桜」の名が付きました。
花期は3〜5月で、花色は様々な濃さのピンク、白、紅色など、素敵な春色です。
一つひとつの花は小さくても、一斉に咲き誇ると、とても明るく楽しい雰囲気になり、春の日だまりが現れたような温かな気持ちになりますね。